キャリアは自分で組み立てる
2016年3月8日終身雇用が崩れた日本の今
以前、といっても大分前になってしまいますが、90年代までの日本社会であれば個人は自分自身のキャリアというものをそれほど意識していませんでしたし、する必要もあまりありませんでした。企業は終身雇用が前提であり中途採用も少なく、新卒の際に採用された会社で勤めあげるという考え方が一般的だったのです。個人でキャリアをデザインする必要性がありませんでした。
しかし、90年代後半から2000年頃を境に日本社会は大きな変化を迎えます。大企業も倒産や経営悪化によるリストラが相次ぐようになり、中途採用や転職も一般的になりました。自分で自分のキャリアをデザインしなければいけない時代となったのです。
多様なキャリアの選択が可能に
経済環境の悪化など社会的にマイナスな変化は悲しいことですが、キャリアを巡る変化の面でみればマイナスばかりではありません。こうして社会の流動性が高まったことにより、個人が自分のキャリアをデザインできる幅が広くなったのです。これは転職をしない場合も同様です。一つの会社に勤めあげる場合も、これまではある程度まで皆が平等に出世をして役職が上がっていく構造がありました。
しかし、経済環境の変化や人口動態の変化により企業内の昇進モデルも崩れます。今では大半の人は管理職になりませんし、そもそもなれません。自主的にキャリアを磨き、その特性があると周囲に示せる人だけが出世をしていきます。逆にいえば、出世を遂げて管理職になるかそれとも現場のプレイヤーとして活躍するかなど、個々人が自分のキャリアを選択できるのです。
本ウェブサイトの目的
しかし、そのように自由なキャリア選択ができる時代だからこその悩みも当然生まれます。特にこのような社会の変化は急激に進んだため、学校教育などもまだ現在の社会情勢に対応できていません。個人がこのような状況の変化に自力で対応していかなければいけないのです。そこで本ウェブサイトの管理人は、なるべく多くの方にキャリアの形成についてやキャリアアップを遂げるためのスキルや考え方を学ぶ機会を届けるためにこのサイト作成しました。
キャリアプランを立てる事の弊害かもしれませんが、目の前の仕事が自分のキャリアにつながるかどうかばかりを気にしてしまい、仕事に対して食わず嫌いをしてしまう人がたまにいます。この姿勢は望ましくありません。特に20代や30代前半であれば言われた仕事は何でも全力で頑張り、そこから視野を広げるくらいの気持ちでいた方がいいでしょう。こういった観点から、若い段階でのキャリアプランの作成に否定的な人もいます。しかし、年齢が若いからこそ可能な転職もあります。素直さを無くさないことを肝に銘じつつ、例え新卒であってもキャリアについては考えた方が良いでしょう。
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出来ることから始める人間これまでのキャリアを無視して、完全に畑違いの分野へ転職をしたいと思ってもこれは中々できません。そこでまずは社内の配置転換を狙ったり、志望業界と志望職種のうち片方は妥協するなどして、できることから始めることが大切です。
選択肢を広げるキャリアは自分の計画通りにはいきません。理想的なキャリアプランが様々な事情によってそのままでは上手くいかなかくなった場合に備えて代替案などの選択肢を多く持ちましょう。例えば資格の取得や業務スキルを磨き、転職を可能にするなどです。
役立つ資格を取得資格の取得を志す際に、多くの人は自分の興味関心や今後のキャリアを重視して取得資格を選びがちです。しかし、仕事に対しては責任感や成長意欲持って取り組んできたことを示す意味でも、これまでの仕事の関連資格の取得もお勧めです。
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管理職に抜擢される人とは
これは多くの方が誤解をしていることなのですが、企業で出世をする人は多少破天荒で直属の上司と揉めることがあっても、自分から積極的に様々なことに挑戦しその結果から学べる人材です。また人事は採用段階からそのような人に目をつけています。