選択肢を広げる
2016年2月17日キャリアはコントロールできるのか?
今後のキャリアアップを図っていく上で一つ身につけておくべき考え方があります。それは、キャリアは完全にはコントロールできないということです。例えば長く一つの会社で働きたいと思っていたとしても、その会社が倒産してしまったり他社から買収されてしまうかもしれません。また会社内で営業など希望する職種や事業部があったとしても、その通りに配属されるとは限りません。
個人のキャリアはマクロな視点でいえば経済全体や政治状況、ミクロな視点でいえば会社の経営方針や社内政治、配属状況などに大きく左右されるので、自分の計画通りに運んで行くことはそもそも出来ないものなのです。
選択肢を広げておく
ただし、これは計画を持つことがいけないということではありません。計画は常に状況によって修正し、状況が変化した場合に備えて代替案も持っておくべきということです。また、そのためには常に多くの選択肢を取れる状態に自分を持っていくことが重要です。例えば資格によって自分のキャリアを高めていた場合、万が一勤務先が倒産などしても容易に次の働き先を見つけることができるでしょう。自分自身の能力を高め、常に多くの選択が可能な状態にしておくことが人生やキャリアの安定につながります。
一般教養の重要性
そうした選択肢を多く持った状態にするために、ポータブルスキルとしての一般教養は重視しましょう。論理的な思考力や一般常識、また政治経済や社会情勢への深い洞察といった教養を持っているかどうかは多くの人が思う以上に重要です。こうした教養があるかないかは仕事力の基礎に繋がるということもあるのですが、他に今後自分がどのような方針でどのようなスキルを伸ばしていくべきなのかなどを判断する際に必要になります。選択肢を多く持つためには視野の広がりを意識しましょう。
なるべく海外経験も
視野の広がりという意味で、海外での経験も重要です。これは海外での勤務経験があれば一番望ましいですが、留学や旅行でも良いでしょう。経済のグローバル化に伴って企業の海外進出や外国人向けのビジネスの必要性は常に高まり続けています。そのような中で活躍するにはグローバルな視点が大切ですし、何よりも海外で異文化と触れ合うことは自分の視野を広げ教養を深めてくれます。
人脈の形成も大切
また選択肢の広がりのために、社外での人脈形成も重視しましょう。社外の人脈が広ければ直接仕事の役に立たなくとも様々な情報が入ってきますので、あらゆるシーンでの判断力が高まります。また何かあって転職が必要というときに、仕事の紹介を受けられる可能性もあります。
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SPECIAL
出来ることから始める人間これまでのキャリアを無視して、完全に畑違いの分野へ転職をしたいと思ってもこれは中々できません。そこでまずは社内の配置転換を狙ったり、志望業界と志望職種のうち片方は妥協するなどして、できることから始めることが大切です。
選択肢を広げるキャリアは自分の計画通りにはいきません。理想的なキャリアプランが様々な事情によってそのままでは上手くいかなかくなった場合に備えて代替案などの選択肢を多く持ちましょう。例えば資格の取得や業務スキルを磨き、転職を可能にするなどです。
役立つ資格を取得資格の取得を志す際に、多くの人は自分の興味関心や今後のキャリアを重視して取得資格を選びがちです。しかし、仕事に対しては責任感や成長意欲持って取り組んできたことを示す意味でも、これまでの仕事の関連資格の取得もお勧めです。
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これは多くの方が誤解をしていることなのですが、企業で出世をする人は多少破天荒で直属の上司と揉めることがあっても、自分から積極的に様々なことに挑戦しその結果から学べる人材です。また人事は採用段階からそのような人に目をつけています。